スーパークリーニング技術解説
当店独自のクリーニング技術です!
昭和30年に私(=現店長)の父が創業して以来、
クリーニングに関するあらゆる知識を身に付け、
技術を磨いております。
一般的に、クリーニングをご自宅の洗濯と
同じようにお考えになっている方は
多いのではないでしょうか。
しかし、クリーニングというのは、汚れや
繊維の種類に合わせて溶剤の割合を変える必要があります。
ご自宅での洗濯のように洗剤を入れるだけで自動的に完了する、
というわけにはいきません。
化学反応を起こして染みを落としたり繊維をきれいにするものなので、
当然科学的な知識も必要です。
当店は、こういった知識をあらゆる「こだわり」に生かしています。
洗浄装置は、中古品を高機能で新品同様に使用。
さらに、溶剤の配合も当社ならでは。
創業以来、積み重ねてきた経験により、確かな技術と、
他のどこにも負けない自信があります。
当社の技術は、まさにスーパークリーニングです。
スーパークリーニングの秘密・循環ろ過装置
クリーニングに使用した洗浄液をろ過し、再利用するための装置です。
当店には、循環ろ過装置が3台完備されています。
通常、循環ろ過装置は1店舗につき1台のみ、がほとんど。
では、なぜ3台も必要なのでしょうか。
それには、大きな理由があります。
1台だけではどうしても、ろ過しきれず汚れが残ってしまうことがあり、
その汚れは、次にクリーニングする際に衣類に染み付いてしまいます。
これが「クリーニング特有の石油のようなにおい」の元になるのです。
つまり、クリーニングのにおいがするということは、
洗浄液が汚れていたということ。
そこで当店では、3台の循環ろ過装置を常に連動させ、
お客様に衣類を新品感覚でお召しになっていただくために
最大限の努力と工夫を怠りません。
スーパードライ
スーパードライ(=1号機)には、活性炭(10kg)入りのメッシュの袋が6セット(合計60kg)入っています。
活性炭には、洗浄中に衣類から出てくる汚れやにおい、雑菌などを吸着させる働きがあります。また、活性炭袋の最下部には、直径4mmの球状のセラミック10kgを敷き詰めています。
セラミックの球状を通過した洗浄液は、衣類の繊維の奥の奥まで汚れを分解する働きがあります。 |
バンピングフィルター
バンピングフィルター(=2号機)には、3kgのろ過材と3kgの活性炭がセットされています。
この装置は、主に糸くずやホコリ、衣類の着用中に付いた脂肪酸を除去します。
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スピンディスクフィルター
スピンディスクフィルター(=3号機)は、衣類などから出た不純物(脂肪酸・タンパク質・ゴミ、水分など)を急速に吸着・ろ過する装置です。7kgのろ過材と3kgの活性炭がセットされています。
汚れを含んだ溶剤はポンプによってフィルター内に送り込まれ、ろ紙を通過しながら、まず、大きなゴミ(糸くずや泥など)をろ過し、次に活性炭によって色素や微細な粒子をろ過して心棒を通り、戻されていきます。 |
スピンディスクフィルター断面図
スピンディスクフィルターの構造と断面図です。
スピンディスクフィルターは、産業廃棄物となる使用済みフィルターの廃棄量を減らすことができるもので、外胴内にたくさん並べられたポリエステル製のメッシュフィルターを通過させて、粒子状のゴミをろ過します。
一定時間ごとにメッシュを高速回転させ、付着した粒子状の汚れを除去します。この場合にも色素やメッシュを通過するような汚れの除去のために、活性炭の使用や蒸留が行われます。
以上、3機の循環フィルターが常時稼動しており、常に洗浄液の管理を徹底しながら衣類への風合いもチェックしております。
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